屋上緑化

潅水が要らないなど、簡便な屋上緑化の手段としてかつて人気であったが、このところでは冷却効果が弱いとして避けられる事が多い。 気温25℃以上で気孔を閉じてしまうセダムの生育生理前提が満たされているドイツの気候環境はセダムに適し、またドイツと類似気候の北海道ではセダム緑化をイチ押しできる。 工法によっては、工場のトタン屋根のような簡易的な天井の上にも設置できるである。 この後、東京都や全国の自治体でセダムや苔の屋上・屋根緑化がヒートアイランド対策に有効植物でないとして助成金補助金の拠出を止めている。 セダムはドイツで住宅の屋根緑化として多く採用され、ドイツは札幌より北に位置しているため一般邸宅にはクーラー施設がなく真夏の気温も18〜24℃前後(日中)・夜間は15℃以下と日本の夏の高温気候条件とは大きく異なりドイツではセダム緑化に外気を冷却する効果を望んでいない。 CAM型光合成特性を持つセダムは気温25℃以上で気孔を閉じる。 つまり植物の蒸発散作用による潜熱支出からは、ヒートアイランド現象が問題になる夏場の冷却効果が得られない植物である。 セダムによる屋上緑化では、庭としての利用は優先されない。 加えて、冷却を望まない使いどころは心積もりられる。 軽い土壌でも栽培可能なので、増建て替えにおいての選択肢の一つである。 つまり普段の屋上利用を立ち入り禁止にするような建物ではこのような形式が採用されている事例が多い。

 

屋上緑化